アクネ菌(Acne bacteria)とは、人間の皮膚に生息するグラム陰性菌で、ニキビの原因とされる菌の一種です。
正式名称はプロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)といい、皮脂を好む嫌気性菌であることから、毛穴の詰まりや炎症を引き起こすことで、にきびの発生に関与しています。
アクネ菌は、皮膚の表面や毛穴内に広く存在しており、特に皮脂の分泌が多いT字帯や背中、胸などの部位でよく見られます。アクネ菌が皮膚に留まる期間が長くなると、皮脂を分解して脂肪酸を生成するため、炎症を引き起こすことがあります。また、アクネ菌が毛穴の中で増殖することで、毛穴を詰まらせ、白ニキビや黒ニキビなどの形で表れることもあります。
アクネ菌の増殖を抑えるためには、適切な皮膚ケアが必要です。
皮脂を適度に取り除くことで、アクネ菌の繁殖を抑えることができます。しかし、あまりにも過剰に洗浄すると、皮膚の乾燥や刺激を引き起こす可能性もあるため、適度なケアが必要です。